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集団で行われるフッ化物洗口・塗布、子ども、健康について 知る ソコカラ 考える ブログ

日本弁護士連合会「集団フッ化物洗口・塗布の中止を求める意見書」

日本弁護士連合会による意見書は、むし歯予防のフッ素利用について、いろいろな角度から問題点を指摘している素晴らしい意見書ですが、長文です。最後までご覧になった事がある保護者はどれだけいるでしょうか…是非1度お読み頂く事をオススメします。

本文はこちらからご覧になれます→
https://www.nichibenren.or.jp/document/opinion/year/2011/110121.html

そんな暇はない・途中で読むのをやめた…そんな方はこちら↓
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日本弁護士連合会
【 集団フッ化物洗口・塗布の中止を求める意見書 】2011,1,21
の内容を簡単にまとめると↓


むし歯予防のフッ素利用を、安全と評価する一方で
、フッ素自体に毒性があり、過剰摂取した場合は有害で、食物の種類、自然水中のフッ素量、気候等、国、地域、個人で摂取量に大きなバラつきがあり、
人間の個体が極めて多様である事を考えれば全く安全とはいえない。
有害作用の報告例が存在するうえ、全身疾患の調査が不十分であるため、今後追跡調査をする必要があり、安全性に対する危惧がある。
また、医薬品等による健康被害の発生(スモン・予防接種等)を鑑みれば、医薬品は安全性が確認されない限り使用すべきではないが、仮に実施する場合は、本人及び保護者に対し、それが任意であることを徹底し、フッ素利用への消極論の存在を周知させ(歯科・医学・毒物・化学・環境等に関わる科学者・国民の中には反対の姿勢を示す者もおり、一方的に有効性、安全性を強調するのではなく、反対論もできる限り知らせるべきだが、全く説明されていない)、真に自由な選択が可能となるようにすべきだが、実際には強制に近い事例もみられる。乳幼児検診等で、あたかもその一部であるかのようにフッ素塗布を実施している場合も、真に自由な申し出・同意によるものではない可能性が残り、問題がある。

◆安全性◆

【 急性中毒 】p,9~
フッ素の急性中毒症状として、一般に、よだれ・悪心・嘔吐・腹痛・下痢・痙攣・昏睡などがあげられ、フッ素洗口・塗布剤の医薬品添付文書でも、誤飲すると「よだれ、腹痛、下痢などの急性中毒症状」を起こす場合があることが明記されている。
他方、ガイドラインでは「急性中毒の心配はない」としているが、これは即座の治療・入院が必要になる見込み中毒量の「体重1㎏あたりフッ素5㎎」とした見解や、「体重1㎏あたりフッ素2㎎」とした見解などによる。しかし、急性中毒の量にも様々な見解があり、最少中毒量の特定は困難とも指摘される。「体重1㎏あたり0.1~0.2㎎」という見解からすれば、洗口液1回分を誤飲すると体重次第では最少急性中毒量を超えることになる。

【 過敏症状・アレルギー 】p,11~
フッ素洗口・塗布の医薬品添付文書には、「副作用」として「過敏症状が現れたとの報告がある」と明記されており、フッ素塗布剤で「口腔内部組織痛及び口腔内感覚異常」が追加されたものもある。また、アレルギーが疑われた症例報告もあり、口内炎・舌炎・下痢・異常感等の副作用報告もある。
ガイドラインでは「アレルギーの原因となることもない」としているが副作用としてアレルギー様症状(過敏症状)が生じうる為「過敏症状の危険性はある」と言うべきである。

【 歯のフッ素症 】p,12~
歯のフッ素症の安全基準は明確ではなく、生活環境(飲料水・食物・大気)、フッ素利用の状況、飲み込み量、年齢、体質等の地域差・個人差により、フッ素洗口・塗布によって歯のフッ素症が発現する危険性がある。

【 全身影響 】p,15~
ガイドラインでは全身影響を否定しているが、フッ素洗口・塗布用医薬品に含有する「フッ化ナトリウム」等(フッ素及びその化合物)は環境法・労働法・化学物質管理法等で規制対象となっている有害物質である。
また、近年海外においてフッ素の全身影響の研究がなされつつあり、骨・発ガン性・遺伝毒性・生殖毒性・神経毒性・脳神経系、甲状腺副甲状腺などの内分泌系・腎臓への影響が指摘され、今後の研究が必要である。

◆有効性 (予防効果)◆p,17~
有効性は考えられてきたより低い可能性があり、フッ素配合研磨剤が普及している現状においては併用効果にも疑問がある

◆必要性・相当性◆p,3 ・ p,19~
むし歯は減ってきており、急性感染症ではないうえ、予防方法は、食生活の改善・歯みがきの励行・検診の定期化等、フッ素以外に様々存在し、安全性に対する危惧が存在する状態で実施しなければならないものではない。

◆使用薬剤・安全管理等(実施上の安全性)◆p,21~
薬剤の保管・調剤・管理・洗口の実施等が、多忙な業務の中、学校職員に一任され、安全管理体制に問題がある。

◆追跡調査◆p,4・p,24
フッ素の有効性・安全性は、論争や有害性を示す報告例があり、その副作用は長期間の摂取により緩慢な形で発生すると考えられるが、追跡調査が全くなされていないし、そもそも困難である。

◆環境汚染◆p,25
洗口後の排液は水質汚濁防止法・下水道法に違反した環境汚染のおそれがある。
フッ素洗口液は排水基準の28~112倍のフッ素濃度であり、一般環境中のフッ素水質環境基準の282~1125倍という高濃度である。排水処理技術を用いても、排水処理後の沈殿物(フッ化物塩)が廃棄物となり、廃液を紙類で吸収しても廃棄物となり、環境負荷を与える。



以上の問題点を理由に日本弁護士連合会は学校等で集団的に実施されているフッ素洗口・塗布を中止するよう求めている


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